人生のひろいもの、あれこれ

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考察、庶民的なワインに庶民的なアテ

 たかがアテ、されどアテ。ワインというものはそれだけを飲んで旨いものではなく、料理、つまみがあってこそ完成されるものでしょう。合わせる食べ物によって同じワインでも味ががらりと変わってしまう。極論、ワインの味を生かすも殺すもアテ次第です。それがワインの難しさであり、面白さでもあります。

 私は家で1人晩酌をすることが多いので、つまみは乾きもの、瓶ものが中心です。ワインとの相性はなかなか難しくて、このワインにはこれ、という決定打に出会うことがあまり無いのです。今回、いろいろなアテを試して一瓶飲み切ったワインがあるので、それについてお話しします。

 

f:id:mercu:20201212142029j:plain 今回飲んだワインはこれ。

「イエローティル カベルネソーヴィニヨン サッポロ」

 近所のスーパーで購入しました。780円。非常に庶民的なオーストラリアのワインです。アルコール度数は13.5%volと結構高め。夏場はとても飲めなかったのですが、寒くなると美味しい。色は青みがかった透明感のある紫色です。チェリーやカシス、ベリー類の果実味が強く、カカオやコーヒーの風味も感じられます。最近ミディアムからフルボディに変更されました。味わいは果実味がやや抑えられ、スモーキーな風味が前面に出てきました。糖度も若干上がったようです。濃く力強いテイストになりました。だだ、今回は旧仕様のミディアムボディで書かせて頂きます。結果は大差無いと思いますので。

 アテなのですが、今回の私のチョイスを見て「なにこれ、貧乏臭い」と言わないでくださいね。スーパーの特売で買えるようなものばかりです。一人晩酌なので料理系は論じません。こんなものも合うのかという意外性を楽しんで頂ければ幸いです。

 

×「クラフト 切れてるチーズ カマンベール入り」 

 チーズなら何でも合うだろうと思ってましたが、これはだめです。あっさりしすぎている。合わせるなら白のほうです。同シリーズにチェダーやモッツアレラがありますが、全て軽めの白です。乳化剤を使用しないナチュラルチーズでも、ゴーダやミモレットなど手に入りやすいものは、軽め重めの違いはあれどやはり白かと。

〇「3種のチーズサンド カルディ」

 チーズであればこちらをお勧めします。カルディオリジナルのチーズ鱈なのですが、チーズ部分が厚く、鱈シートの甘さに負けていません。味にコクがあり、重めの白から赤は全て網羅します。万能です。

◎「フジッコ おかず畑 さつまいも甘煮」

 おかずが足りない時のためにと買い置きしておいたものですが、これ、合いますよ。意外でした。甘じょっぱい味ともったりした食感が、糖度高めのこのワインによく合います。これなら煮豆はどうかと金時豆で試してみましたが、こちらはアウトでした。なぜでしょうね。黒豆ならありかもしれません。

◎「アヲハタ55 イチジク&ドライプルーン」

 意外なものをもう一つ。いかの塩辛や練りウニをなめつつ日本酒を飲むことを思い出して、ゲル状のものを試してみたら、驚きでした、合います。多分、ジャムの味がワインに近いからでしょう。これならば下記の組み合わせもいけるんじゃないでしょうか。

・柑橘系マーマレード+ソーヴィニヨンブラン

・リンゴジャム+リースリング

 ただし、ジャムは大量に口に含んではいけません。あくまでチビチビとなめることです。

×「亀田の柿の種」

 毎年初夏に大阪・中之島で開催されるワインイベント(今年はコロナで中止)で、

参加者にこれが配られるのですが、「何故これ?」といつも思うのです。お米の風味がワインに合わない。やっぱり米が原料の日本酒か、穀物酒のビールのほうでしょう。「じゃあ穀物であるパンは何故ワインに合うの?」という問いが聞こえそうですが、あれは醗酵という点で共通しているからかなと。「ならば味噌はどうよ?」と。味噌は合いますよ。マヨネーズと混ぜてスティック生野菜につけると、フレッシュな白が美味しい。白ワインについてはまたの機会に。

×「カバヤ ソイジャーキー ブラックペッパー味」

 大豆から作られたジャーキーです。パッケージに『大豆』と大きく書かれているのは、肉のジャーキーと間違って買う人がいるからかしら。肉のそれのような脂っぽさとか獣臭さがないので、私は好きでよく買います。味はやや駄菓子っぽい。駄菓子屋の角瓶に入っている赤くて甘いイカのゲソに似ている。ブラックペッパー味なので、色々な種類の赤でやってみたんですが、不思議とみなダメでした。唯一マッチしたのはジェイコブス・クリークのピノ・グリージョ。赤ではありません。

 

 以上、お付き合いありがとうございました。「え、それは無いわ」という組み合わせもあったかと思いますが、私個人の感想なのでご容赦のほどを。

 最後に私が鉄板と感じた組み合わせを記しておきます。

ボルドーの白 + 白身魚の寿司(イカ、ホタテも)

アルザスリースリング + 生のフルーツ(完熟の桃、イチジク、柿)

ニュージーランドのソーヴィニヨンブラン + キッシュ・ロレーヌ

 いかがなものでしょうか。(了)

 

 

グローサリーで買い物

 カルディとかジュピターとか、ワインやジャム、輸入食品などを取り揃えている店を総称してグローサリーと呼ぶらしいです。洒落た菓子やワインの良いアテが手頃な値段で買えるので、私はよく立ち寄ります。最近美味しいものを見つけたので、この場を借りてご紹介させて頂きたく。

f:id:mercu:20201206151358j:plain 「ボルタルカーネ ミニラスク・クリーム&マッシュルーム味」

 ジュピターで購入。 セール価格で191円(税込)。 マッシュルームポタージュ味のイタリア産スナックです。 大きさは一口大より小ぶりで、親指の先くらい。 味は濃厚で、即席スープの粉末をそのまま舐めている感じがします。 やや人工的だけどマッシュルームの風味はしっかり出ています。 菓子というより、おつまみ。私はこれをアテに、バニラ香が強い白ワインを飲んでみましたが、よく合いました。逆に酸味が強いフレッシュなものとは相性悪いみたいです。サクサクした食感なので、シャンパン、スパークリングも良いかと。

 やや油っぽいので、一度にたくさん食べないほうがいいです。カロリーも高いですからね・・。

 姉妹品に生ハム風味のクラッカーと、ローズマリーを練りこんだクラッカーがありました。こちらも食べてみたいな。

 

f:id:mercu:20201206151423j:plain 「もへじ ワインパミスチョコレート ホワイト」

 カルディで購入。 298円(税抜)。 ワインパミス(ぶどうの搾りかす)を練りこんだラベンダー色が美しいチョコレートです。 果実の最も香りが強い皮部分を練りこんであるので、口に含むとぶどうの香りが溢れ出る。 これを食べている人が部屋にいると、その部屋に入っただけで分かるくらい。 味は、近いところでグリコのアイス「パナップ ぶどうソース」に似ています。 チョコは甘いけれど、ぶどうの酸味で中和され、後味はとてもすっきりして嫌みがありません。 私はチョコがあまり好きではないので、これさえあれば他はいいかな、と思います。

 

f:id:mercu:20201206151439j:plain 「いちとみ ブランデーケーキ プレーン」

 メルカードピッコロで購入。390円(税抜)。柔らかいスポンジケーキにブランデーシロップを染み込ませてあります。シロップの量はたっぷりで、包んである銀紙を開く手がべたべたになってしまうほど。アルコール分は飛ばしてあるのか、あまり感じません。味は、例えるなら長野・井筒ワイナリーのワインカステラでしょうか。シロップが甘いのでスポンジ自体は甘さ控えめ。コーヒー、紅茶はもちろん、日本茶にも意外と合います。食べ切れない時は銀紙に包み直し、ビニール袋に戻して冷蔵庫に入れておけば一週間後も味は変わりません。

 姉妹品はショコラ。こちらは真っ黒になるほどスポンジにココアパウダーが混ぜ込んであります。なので口に入れると甘さよりココアの苦味が先に来るのです。コーヒーや紅茶よりお酒のほうが合うんじゃないでしょうか。まろやかな赤ワインなど。こちらも美味しいけれど、一般向けならプレーンかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不味くて憂鬱になる「ロカボ」

f:id:mercu:20201129135749j:plain 私の血圧、コレステロール値、血糖値は、いずれも高い。先日の検診の結果は血圧133-90、総コレステロール227、空腹時血糖値94。薬を服用するほど深刻な人からすれば、たいした数値ではないかも知れない。しかし私は生活習慣病にこれまで全く縁が無かった。やはり不安になってしまう。最近よく頭痛が起こるのはそのせいか。

 何がいけなかったんだろう。週末には買い出しがてら、よく外食する(一人飯です、念のため)。パンや麺類、乳製品が好きなので、ピザやパスタ、卵を乗せたチーズカレーなど。懐に余裕があれば、それに加えてビールやワインを飲む。でも不健康な外食は週に一度、それだけだ。他の日は栄養のバランスをきちんと考えて食べている。

 世は機能性食品が花盛りである。ロカボ(低糖質)がブームらしい。無印良品だってロカボスイーツを売っている。どれもカロリーが低い。

「こんなの美味しいわけない。でも・・(不安)」

 こういうの、食べてみようかな・・美味しかったら続けてもいい・・。怖いもの見たさに近い気持ちで、スーパーで食パンとレモンケーキを買ってみた。

 食パンはいつものように温めてバターを少し塗って食べた。生地がもろい。グルテンが少ないせいなのか、こしがない。正直、不味い。翌日はハムとチーズ、玉ねぎを挟んでサンドイッチを作り、仕事に持って行った。昼にはパンが玉ねぎの水分を吸い、ぐっしょりと湿っていた。頬張ると上あごにくっつき、飲み物で洗い流すようにして飲み込んだ。もう食べたくない。アーモンド粉の配合を増やしたレモンケーキは甘味が感じられず、油分まで減らしているのか生地はパサついていた。ざらざらした食感。蜂蜜をかけたら美味しくなるかも知れないと思ったが、それでは低糖質にならない。

 パンとケーキはそれぞれ別メーカーの製品だった。いずれも不味いと感じたのだから、多分、ロカボはこういうものなのだ。

 グルテンフリーの食習慣に努めておられる方が意識高い系に多いようだ。パスタを千切りにしたズッキーニに替えたりするそうな。そんな食事、楽しいんだろうか。若くて健康なら、当たり前のものを食べればいいのに。私は日々の食事が美味しくないと幸福感が得られないのだが。それとも、もっと幸福感を得られるものが他にあるから、彼らは節制して身体を労わっているんだろうか。ならば私は「お恥ずかしい限りでございます」と頭を下げるしかない。

 

 

 

 

 

老いたるデニム。

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 ポケットのステッチでご察しの通り、リーバイス。ヴィンテージといった価値のあるものではなく、当方が長年着用した老いたるデニムである。今では希少な日本製。いつ購入したのかもうわからない。15年前には間違いなく穿いていた。その時点でかなり身体に馴染んでいたので、おそらく20年は経っていると思う。購入当初は多少の色落ち加工はされていたものの、美しい濃いインディゴブルーだった。今はもう、白に近い。

 現在も現役で活躍しているけれど、それはこれの代わりになるものが、なかなか見つけられないからだ。ややスリムで、テーパーされていないストレート。極端ではないけれどローライズ。古典的な形なのに流行から外れているため、反って見つけにくい。イネスのユニクロコラボにこれに近い製品があったけれど、値段のこともあって生地が薄く、耐久性に難があった。

 数年前に日本のデニムメーカーのものを購入して、人前に出る時はそれを穿いている。それでさえウエスト位置が高く、食事の後は下腹が苦しくなる。

 このリーバイス、膝と腿の部分はすでに破れ始めている。お尻も時間の問題だ。股間部分も危ない。ここが破れたら、さすがに処分せねばなるまい。ただ、身体の一部のように馴染んでいるので、捨てたら何か災いが起きるのではないかと、少々心配である。

ジュエリーではなく道具「腕時計」

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 洋服や靴は好きだけれど、時計やジュエリーの類には全く興味がない。特に腕時計は私にとっては道具に過ぎなくて、ソーラーで動いて電波で時間を合わせてくれて、デザインがそこそこにおしゃれなら、もうそれで満足だ。15年ちかく地元の会社に勤めていて通勤電車に乗ることがなかったから、時計を持つ必要もなかった。持っていたのはカシオのBaby-Gひとつだけ。でも会社を辞めて求職活動をすることになり、さすがにスーツにBaby-Gは着けられず、アマゾンで適当なものを選んで購入した。

 国産のソーラー電波のモデル。自分の肌色にはシルバーが似合わないので、ピンクゴールドを。着けてみるとキラキラして紺のスーツになかなか映える。気分だけは上がって、意気揚々と求職活動を始めた。

 無事に仕事が決まって電車通勤が始まり、その時計を相変わらず着けていたのだけど、ある朝のこと。電車内で中年のビジネスマンが私の時計を見て、なんとも言えぬ複雑な表情をしたのだ。馬鹿にしたような、困ったような。後で偶然に知ったのだけど、私が着けていたモデルは、20代前半の女の子を想定して作られたものだったそう。しかもピンクゴールド、少女である。

「大人の女性が着けるものじゃないですよ」

 あの男性はそう言いたかったのか。

 時計は一生もの。そういう話になると女性誌では必ず「母より受け継いだロレックス」とか「結婚10年目に夫から贈られたカルティエ」とか、美しい写真を添えて記事になる。自慢なのか?育ち良いですアピールなのか。有名私大でフランス語を専攻してる人に多そう(←偏見)。本当にそういうこと、あるのかな。

 ロレックスには魅力を感じないけれど、カルティエは素敵だ。けれど、後のメンテナンスのことを考えたら持ちたいとは絶対に思わない(買える買えないは別の話で)。普段使いができないものなら、私にとっては意味がない。タフなものに限る。時計はジュエリーじゃなくて、やっぱり道具なのである。